社名の理由
今では少々古くさいとも思える響きのこの社名の意味についてお話します。
「私たちの商売の種である大切な商品を跨いだり、ぞんざいに扱ってはいけない。
その商品を届けてくれる仕入先こそ大切にすべきだ。」
これは創業者である安本武が常々口にしていた言葉です。
少し前、巷では「CI(コーポレート・アイデンティティ)の確立」の名の下に、社名を変える流れがありました。
私自身、一瞬ですが頭の中をよぎりましたが、株式会社安本武司商店の名は変えない、と改めて決意した時でもありました。
商い(あきない)がビジネスに移り変わろうとも創業者のその言葉を忘れず、これまで同様、誠実に経営に取り組む決意表明でもあります。
また、和装・法衣業界で当社の名前は広く知られており、取引のある大手企業からも一目置かれる存在です。
この客観的事実を見ても、創業以来の社名を大切にして行こうと思うわけです。
まもなく創業80年を迎えますが、まだまだひよっこです。
これから100年目、そしてその先を考え、日本の伝統文化を支えているという誇りと常にチャレンジする攻めの姿勢をこの社名と共にがんばっていきます。
株式会社安本武司商店
代表取締役社長 安本賀一